2008年1月30日 千葉、兵庫両県の3家族計10人が,日本たばこ産業(JT)子会社のJTフーズ(東京都品川区)が輸入した冷凍ギョーザを食べた下痢や嘔吐(おうと)などの中毒症状を訴えていたことが判った。うち、女児(5)ら3人が一時重体となっている。
両県警などによると、中毒症状が出たのは千葉県市川市の女性(47)ら家族5人と、千葉市稲毛区の女性(45)と女児(3)の母子、それに兵庫県高砂市の男性(51)ら親子3人。
市川市の5人は今月22日、同市内のコープ市川店で購入した「CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)40個」を食べて吐き気や下痢の症状を訴えた。女性と長女(18)、長男(10)、次男(8)が重症、次女(5)が意識不明の重体になった。5人とも快方に向かっているが、現在も入院している。
千葉市の母子2人は昨年12月28日、同市花見川区のコープ花見川店で買った同じ「CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)40個」を食べて吐き気などをもよおし、入院や通院をした。
高砂市の3人は今年1月5日、スーパーで購入した「ひとくち餃子」(20個入り、260グラム)を食べた後、同じく吐き気などをもよおし入院。次男(18)ら2人は重体になったという。
警察よると、市川市と高砂市の被害者が食べたギョーザなどからはメタミドホスが検出された。千葉市のケースは、メタミドホスとは特定できていないが、有機リン系農薬の成分が検出されている。冷凍ギョーザは、主要原材料を中国国内で調達し、中国国内でパッケージされて輸入されているが、市川市と高砂市のケースではパッケージからも成分が検出されており、中国の製造過程で混入した可能性がある。
問題の冷凍餃子は、いずれも中国の食品会社天洋食品廠公司が製造している、千葉・兵庫両県警がギョーザを鑑定したところ、メタミドホスなど有機リン系農薬の成分が検出された。JTフーズは天洋食品製造の23品目、約58万点にも及ぶ自主回収を始めた。
JTフーズ以外で自主回収を決めたのは、
・「加ト吉」(香川県観音寺市)市販用「Sごっつ旨(うま)いチャーシュー6枚入りラーメン」「ごっつ旨いチャーシューメンとんこつ」など18種
・「味の素冷凍食品」(東京都中央区)市販用「ピリ辛カルビ炒飯」など2種
・江崎グリコ(大阪市西淀川区)レトルト食品「DONBURI亭かつとじ丼」
厚生労働省によると、天洋食品の食品は、ギョーザ以外に、ビーフジャーキーや塩蔵ニンニク、トンカ、肉まんなどがあり、2007年の輸入量は3535㌧。
中国の国家品質監督検査検疫総局もこの事態を重く見ており、「早急に事実解明したい」として調査に乗り出した。